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2005年2月26日 (土)

目は口ほどに?!

今日も朝から景気よく飛んでます。花粉真っ盛りです。喉と鼻の奥から頭にかけての通路が長芋をかけたスクランブル交差点のようです。結局コンタクトも我慢できず、大学が休みの今日は、午後から眼鏡に戻しました。終日眼鏡で通せば手間が省けるのは重々承知。けれどそれでは超特急の化粧ができません。顔の造作が判然とせず、所在を確かめていると時間と化粧品が無駄に失われます。以前、知り合いが近眼治療の手術を受け、その効果を聞いて心惹かれはしましたが、老眼になるまでの年単価を考えて諦めました。若い頃、麻雀をしていたはずの父は、いつしか将棋に移り、いまは囲碁しかしません。分かる気がします。やらないだけで、きっとオセロも大丈夫でしょう。
思い返せば学生時代、二つの眼鏡を携帯して講義に臨む先生がいらっしゃいました。机上の本を読むときと話しをするとき、交互にかけ直していらっしゃいましたね。お洒落な方だったのでどちらも素敵でした。ワタシもその日が来たら、眼鏡だけはケチらないでおこうと思ったものです。うん、そろそろ眼鏡貯金を始めねばっ。
そんな眼力に纏わるあれこれを思いながら朝日の休日版を見ていたら、イッセー尾形さんがベルンハルト・シュリンク『朗読者』について語っている記事を見つけました。尾形さんはドイツを訪れた折り、シュリンク自身を尋ねたほど『朗読者』に衝撃を受けた由。ワタシも数年前に新潮クレスト・ブックスで読んだな♪ 個人的には、直前に読んだジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』に涙し、もうぞっこんだったけれど、ドイツ本も良いなあ~と久々に思いを新たにしたのでした。そう、中・高校時代、自分で買える翻訳本は新潮社文庫でした。あの字面はきつい。とうとう『車輪の下』を最後にドイツ本は手に取らなくなりました。(苦行って気がしたもんな。後に高田里恵子さんの『文学部をめぐる病い』を読んで、ヘッセのせいばかりではないと思い返しはしたけれど)。
『停電の夜に』も『朗読者』も、単行本だからこそ自然と読む気になれたのだと思います。朗読してくれる人などいない身には、有り難いことです。(単行本の買える身になれて良かったぁ~)
さてさて、ツンドク状態にしたままのジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』が手招きしています。翻訳本はどうも苦手という方、ぜひ一度、扉の写真をご覧下さい。もうそれだけで、うっとりすること請け合いですよ♪

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2005年2月23日 (水)

あれから100年かぁ~。

ロートレック展に行った。場所は名古屋にある松坂屋本店。デパートは集客力があるし、ロートレックは人気があるので盛況だった。グラスのふれあう音、楽しげな会話の声がもれ聞こえてきそうなムーラン・ルージュの雰囲気。良いですねぇ~。とくに今回は女道化師の疲れた表情に思わず目がとまった。地下鉄の車窓に映る見覚えのあるオンナ、これってもしかしてワ・タ・シ? あの無防備な一瞬に感じる驚きと戸惑いと失望を、しっかり思い出しちまったぜっ。
さてさて、いつも通り絵はがきも栞も買って、そこはちょいとシアワセ気分。今回の図柄は大丈夫、人を問わずに送れそう。よくあるのよね。買い込んだは良いが、いざ出そうとすると思わず憚られることが。男女の抱擁シーンとか、肉感的な裸身とか。なまめかしく微笑む女性とか。勘違いされるとマズイなぁ~なんていらぬ心配、躊躇の結果お蔵入り。手元に残ったそれぞれを眺めるのも楽しくはあるけれど。いやいや、疲れた道化師にはいまさら心配ご無用か?!
面白かったのは、着物を着たロートレックが寄り目をしている写真。風変わりなお内裏様? できればあれも絵はがきにしてほしかった。事故、はたまた、いとこ同士による近親婚の影響か、幼少時代から下半身の成長が止まってしまったロートレックの体型はバランスが悪かった。そういう現実を彼がどう受け止めていたかは知らないけれど、でも、あの茶目っ気が、彼の選び取った生き方を象徴しているような気がしたな。
亡くなったのが1901年。前年にはパリで万国博覧会があった。印象派華やかなりし20世紀初頭。ユメもチボーもあったのよ。そう、較べちゃいけないね。やっぱり、大地の塔に展望風呂を完備して、眼下に金の鯱号を浮かべれば、って、提案すべきだったな。

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2005年2月19日 (土)

そうよワタシは天秤座のオンナ。

2週間ぶりにヒーリング整体に行った。今日の調子は?と聞かれ、いつものごとく肩胛骨から頭部にかけての凝りと重いドンヨリ感を伝えた。でも整体師さん(ちなみに彼はポルトガル人、詳細は日本人の奥さんが通訳してくれる)は、私ではなく人体図に手を翳しながら、キョウハチガウ、ソウジャナイと言い、奥さんが続けた。
エネルギーが枯渇してる、って言ってます。
そうです、おっしゃる通り。気力体力、風前の灯火状態、骨の髄まで疲れ切っております。その原因を、いちいちを挙げても仕方なく、またきりもないから肩こり頭痛と誤魔化したけれど、やっぱり見破られたぜっ。
さて、90分の治療を終えて整体師さんが言いました。トキドキアルネ、コウイウコト。はい、確かに。おっしゃる通りワタシは生まれつき生命エネルギーがとても弱いので、気を張っていないとすぐにこうなるのです。自分で活力を生み出さないとダメデスと繰り返し言われても、なかなかできません。一応、バランス感覚の天秤座!と言いながら、実は危うい綱渡りの日々。おまけに昨日は尋常ではない徒労感にさいなまれ、はてさてそのせいか、悪戯電話まで被った。「オマエノイエニ爆弾シカケタ」。
ホントいけません。つけこまれてます。こういう時はどうするか。ただひたすらに台所で生命力溢れる食材に向き合う。それから綺麗なものにふれることです。時空を超えれば尚のこと良し。そう、来週はロートレック展に行くことにしましょう。そして静かなカフェで道行く人を眺めていれば、きっと気持ちも落ち着くはず。天秤座らしく、バランス感覚を取り戻せるはずです♪

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2005年2月 8日 (火)

「外線入ってます」

仕事中、事務経由の外線を受け取るときは一瞬緊張が走る。なぜって、私個人宛なら直通電話のはずで、外線は「未知との遭遇」を意味するから。すでに学内数カ所をたらい回しにされた可能性も高く、相手は結構苛立ってる場合が多い。
さて今朝の1本は、「外線入ってます」の後に「ちょっとややこしいです」と事務方のひと言が付いた。もうこれは心して掛からねばっ。
受話器の向こうで今や沸点!に達しそうな50代と覚しき男性ががなり立ててるぅ~。「言葉のことでひとつ聞きたいんだっ。20日と20日頃は・・・・同じかっ」 ?はっ? と怯んでる場合ではない。つとめて穏やかに穏やかに、「それはもちろん違います。20日頃と言えば、19日も21日も、人によっては・・・」とともかくもごく当たり前の答えを申し上げる。(そうだよな。39。なのに一桁はすべて切り捨てて30位と称する輩もいるからな、って例が思い浮かんだけど、それは違うか)。
聞けば(←がなり声に付きあうこと数分。漸く判明した事情)、亡くなったお母さんの法事の件で甥っ子に予定を聞いたら、甥っ子は20日頃なら良いと答えた。後日改めて日時を確定しようと電話をし、20日で良いかと尋ねたら、20日頃は20日の意味だと木で鼻をくくったような返事。そりゃぁたしかにアイツは親戚でも優秀だって評判で、事実賢いけれど、これは違うと思わんかい?!叔父に向かってこんな高飛車な態度、どう思うよ、アンタっ、てお話なのでした。
そうと分かればあとは簡単。「それは甥っ子さんがいけませんよねぇ~。法事となればお寺さんのこともありますもんねぇ~。はっきり20日とおっしゃらないと、あれこれの準備もできずにお困りでしょう~」とひたすら御同情申し上げる。電話代はオジサンもちだもん、このくらいのサービスはしないとね。私の給料、税金ですから。「いやぁ、頭に来てね、教育委員会にも電話して、で、やっぱり言葉のことだから、大学にも聞いてみなきゃってことでね」。(おお、教育委員会にもかけたんかい!)。とは言え最後には、「姉さんの息子だからな。あんまりキツク言っちゃいかんよなぁ」と、平熱程度に怒りを冷まして下さいました。一件落着。めでたしめでたし♪
なんのこれしき。みなさまの独立行政法人国立大学ですもん。とは言うものの、やっぱり緊張します。「外線入ってます」のひと言は。

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2005年2月 6日 (日)

 今日のニュースから。

ネットのニュースの見出しに「九大助教授、覚醒剤所持で逮捕」とあった。ホテルの廊下で幻覚を見て騒いでいたところを捕まったらしい。何だか気になって、その助教授のH・Pを見てみた。
そう、ワタシは、しっかりくっきり物好きなオバサンですから。
やっぱりというか、第六感は鈍ってなかったぞ!その助教授、ワタシの職場で博士課程を終え、学位も取って、助手を数年務めていたんだって。つまりはかつて、広~い意味での同僚だったわけ。もちろん名前に見覚えはないし、きっとすれ違ったこともなかっただろうけど。36歳かぁ~。学生向けに研究に取り組む姿勢を説いた文章が、空しかったねぇ。
でー、そんな空しさを蹴散らしてくれたのが、新聞の三面記事にあった名古屋市内での捕物劇。83歳男性のセカンドバックを70歳の男がひったくって自転車で逃げようとした。それを逃さじと60代女性ふたりが取り押さえたんだって。(そうか、犯人は「男性」とは表記しないのね、って、話しが逸れた) 彼女たちに面識はなかったそうだから、「掴まえてくれ~」という叫び声にそれぞれに反応したことになる。いや頼もしい。やっぱり女は骨よ、体力よ。
下戸の辛党の愉楽は、草加せんべいの入ったカンカンを抱きしめながらバリバリやることだから(そう、あれは至福の時なのよ~♪)目指すは80歳20本! ほんと、ヘンな薬で歯をぼろぼろにしてる暇なんて、ないって。

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2005年2月 1日 (火)

あぁ、ショック・・・。 2005.2.1

 ジョニー・デップの「ネバーランド」(Finding Neverland〉を観た。おすすめするほどの映画ではない、と個人的には思う。いや、もちろん、贅肉のない端正なジョニーの顔を眺めるひとときは幸せな気分だし、再現される20世紀初頭の英国も好ましい。ジョニー扮する『ピーター・パン』の原作者ジェームズ・バリはコナン・ドイル卿の友人でもあったので、若干画面を暗くすれば、そのまま「ホームズ」が始まってもおかしくはない雰囲気も多少漂っていたし。
 とは言え、ジェームズ・バリが心弾かれるシルヴィア(扮するはケイト・ウィンスレット、そう、あの「タイタニック」のヒロインです。ってワタシ観てないけど)は幼い子供を残して亡くなるわけで、結局のところ〈恋人の死〉で終わってしまうわけです。実話に基づくそうなので、そりゃあ、仕方がないでしょう。
 思い出は永遠に哀しく美しいまま・・・ですよ、たしかに。
ショックだったのはそんなことではない。バリの芝居を上演する興行主役! その顔を見たとき、とっても懐かしい気持ちになったのに、思い出せない。誰だっけ? 上手い脇役は多いから、以前観た映画かドラマに出ていたのかな? まあいいや、ジョニーを観ていれば、と途中で諦めた。そして映画終了後、パンフレットを繰る手が止まった。だってだってぇ~、それは、ダスティン・ホフマンだったんだもの。もうしっかりどっさり落ち込んだ。ワタシの背伸びした10代、カム・バックぅ~~。
 ホント消化不良だった「卒業」。教会からとんずらした後どうなったのか、今も気になるよ。生きてるふたり、〈人生〉そこから始まるんじゃないのっ?!今からでも遅くない!ダスティン続きをみせて♪ 字幕がスンナリ読めるうちに。

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