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2006年1月22日 (日)

小休止♪ ②

まっ、戦後の行き過ぎた?個人主義が利己主義に変質?してしまい、結果的に家族や共同体の崩壊につながり、近年、さまざまな社会問題となって顕在化してきた、という論理を展開する人にとって、家族を「個」に解体した24条は諸悪の根源ってことになるのでしょう。だから、中里見氏がネーミングするところの「家族における忠孝一貫教育」による家族への奉仕、そして当然その先にあるのは、国への奉仕、ということになるわけね。
改憲論というと、すぐに9条が頭に浮かぶけれど、提示された資料を見て、24条に言及するそれがいかに多いかに驚いた。曰く、道徳的退廃が少子化現象に密接に結びつく??? マッカーサー、GHQは、日本の強さは家族とかコミュニティー、共同体にあると考えて、それを一番に破壊せねばということで、徹底的な個人主義を持ち込んだ??? 何だかすごい話しになってる。風が吹けば桶屋が儲かる、なのか。敵は本能寺にあり、なのか。
そんな文言飛び交う配布資料のなかで、わたしがじっと読んだのは、ベアテ・シロタ草案だった。もちろん24条の制定にあたって彼女のはたした役割については、多少は知っていたけれど、改めてその存在の大きさを思った。
というわけで、ベアテ・シロタ・ゴードン『1945年のクリスマス』(柏書房)と、中里見博『憲法24条+9条―なぜ男女平等がねらわれるのか―』(かもがわブックレット)を注文し、・・・・締め切り迫りつつある原稿に・・・・向かわねばっ!!

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小休止♪ ①

“魔の1月”である。1年12ヶ月のなかで、心身ともにどぉ~んと落ちるのが私にっての1月だ。2月に入って豆まきをし、もう少し、もう少しと唱えて静かにしていると、徐々に復調というのが例年の過ごし方。今年はいまのところ落ち込みの度合いが少ないので、助かっている。ときに周囲が磨り硝子の向こうに見える、プラス、風邪程度で落ち着いている。これくらいで済んでいるのは、上昇期のなかの踊り場状態かもね、と思えるのは、まさしく軽度の表れ、ということですね。

ところで、先々週、学内で開催された講演会に参加した。

題目「憲法24条+9条 ―なぜ男女平等はねらわれるのか―」
講師は福島大学教員の中里見博氏。

24条と9条に加え、14条第1項と25条をも含め、それらとの関連から、あらためて24条の「積極的で現代的な意義」を論じる内容は、明快でとてもわかりやすかった。ちなみにご存知の通り14条は法の下の平等を説いたもの、25条はといえば、たとえばその第2項には、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とある。主語はあくまでも、「国」ね。
中里見氏が指摘する「①政府が家族を政治的に利用することを禁止」「②家族内優位者から家族構成員を法で保護」、このふたつを24条の現代的な意義と考えた場合、〈家族保護〉を主張することで国家の責任を家族のそれへと転嫁させたい、要するに政治的に家族制度を利用したい人たちにとって24条は、何とも目障りなものってこと。たとえば読売新聞社が2004年に発表した改憲試案では、先の25条第2項に相当する箇所は、「国民は、自己の努力と相互の協力により、社会福祉及び社会保障の向上及び増進を図るものとする」となっていた。主語は、「国」ではなく「国民」ね。社会福祉、社会保障、これらは国民、きみたちの自己責任! 家族仲良く協力して頑張ってね、ってこと、なんざんしょう。

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2006年1月 8日 (日)

今年もよろしくお願いします。

2006年もすでに8日が過ぎようとしている。年末年始はやがて締め切りの訪れる原稿執筆に向けて、考え、読み、また考え、ほぼそれで過ぎた。その意味では例年になく幸せな時間を過ごせたことになる。当然ながら、まだまだ書き始めるまでには至っていないけれど、ずっとずっとそのことを考えていられたことは、何よりのシアワセ。
これまで主に研究対象としてきた時代と異なることもあり、苦闘中ではある。でもでも、書く機会を与えていただいた、そのことに感謝、感謝。なぜって、わたしに何ができて何ができないのか、冷静に見つめられるチャンスでもあるから。できなきゃ、知らなきゃ、学べば良いし、考えれば良い。そうそう簡単に、結論らしきモノが得られるわけではないし、それではそもそも面白くない。つねに問題は、「つづく」のであります。
馴染みのない時代の出来事を、気付くままに年譜に書き込んで行く。時代の雰囲気を自分なりに思い描き、一瞬でもその空間に身を置いてみたいから。もちろんそれは錯覚に違いないけれど、やっぱり浸らないと、アタマもペン、いやキーボードを叩く指先も、進まない。ついでに関連資料を検索すると、これがもうイケナイ。もちろんモノにもよるけれど、明治大正の出版物って、わたしでも手の届く金額なのよね~。見たくなる、さわりたくなる。あぁぁ。財布が軽くなる。
すでに先週から仕事は始まったけれど、いよいよ今週から本格始動。運動不足で付いた贅肉を落とし、ついでに心の贅肉ともおさらばして、今年も楽しく生きましょう!

って、それは確かにそうなのだけれど。この冬休み期間中にしようと思っていたHPのお引っ越しは結局できぬまま。ニフティのHPサービス終了期限がヒタヒタと迫っている。う~ん、こりゃぁ、春休みだな。


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