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2007年3月26日 (月)

ちょいとちょいとの予告です。

今日、いつもお世話になっている本屋さんから電話があった。

いちばんの用件は、私が現在取り組んでいる全注釈に関すること。底本にしたいと考えていた本の使用許可がおりたとの知らせ。

正直ホットした。遅々として進まず状態とはいえ、いやだからこそ、これまで作ってきた本文を作りかえなければならないとしたら辛いなぁ~と思っていたところだったので。「入稿の予定はいつ頃ですか?」と聞かれ、ついうっかり「○○あたり」と希望的ならぬ大いなる野望的観測を口にしてしまった。

まぁ、武士じゃないから二言はアリアリってことで、許してもらおう。

用件ふたつめ。これは諸般の事情により詳しくは書けないが、(なら書くな、ではありますが)、ずっとずっと刊行が待たれていた1冊の進捗状況。このシリーズに関しては毎年、「私の生きている間に出してくれぃ~~」というご高齢の方からの電話が本屋さんにかかっていたそうな。ちなみに私が担当しているのは末尾の諸本対照表。(これで分かる人は分かってね、という関係者限定の話でごめんなさい)。たぶん、いやきっと、今年中には刊行のはず。とはいえ、まだまだ続編あり。電話の主さん、どうか長生きしてくだされ。

用件みっつめ。これが目玉の予告。

いよいよ4月中旬、三弥井書店刊「中世の文学」シリーズに、新たな1冊が加わることになりました。

♪ジャジャーン、パチパチパチパチ♪

服部幸造・美濃部重克・弓削繁 編 『月庵酔醒記 上』

服部研究室を会場に、月1回のペースで行われてきた輪読会の成果。輪読会参加者が頭注および補注を分担執筆するという形で漸く刊行の運びとなった。ひとりでは到底できなかった濃い中身。

研究者のみんさん、これは使える本です!  ぜひ1冊、お買い求め下さいませ。

この上巻で私が担当したのは、節用集(室町時代に成立した国語辞書)的内容への注釈。つまり、辞書に注を付けるような作業の連続。何度も何度も、「どうしてここが私の担当なの?」と編者を恨んで枕を濡らした、なんてぇ~のは嘘だけど。

影印の古辞書との照合は、常に、吐き気を催すほどの肩凝りと、目玉は充血+ナミダなくしてはできなかったのは事実。思い出しても、ウルウルウル。

次回配本『月庵酔醒記 中』では、わたし好みの箇所を担当することになっているので、今回の力不足はそこで挽回するぞ!って、刊行前から反省してどうする?!

何はともあれ今日あたり、印刷所にて刷りに入っているって。対面が待ち遠しいよ。

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2007年3月13日 (火)

「フラガール」

有休を取って母と「フラガール」を観た。

ふたりで映画を観るのは何年ぶり、いや何十年ぶりだろう。我が家では、中学進学を機に友人との映画館廻りが解禁となったから、ざっと30年ぶりということになるかな。母に手を引かれて初めて映画館で観たのはディズニーの「バンビ」。たしか私が5歳の時だった。あの頃は母も30代、若かったなぁ。

さて、「フラガール」。封切り直後に観た友人が、これはゼッタイにオススメと言っていたので、ならば私もぜひと上映館を探したけれど、その時点ではほとんどが終了していた。映画評も良かったのに、配給会社の関係か、そもそも上映館が少なく、上映期間も短かった。

だが今回、日本アカデミー賞での5冠達成に伴って、我が家の近くの郊外型映画館でも再上映されることになった。再上映だから料金も一律1000円とおトク。

う~ん、良かった。個人的にはしばらく前に観た「ドリームガールズ」よりずっと。母も迷わずパンフレットを購入していたな。

日本の映画なのだけれど、日本映画らしくないというか。

映画評論家の田沼雄一さんが、女優を美しく撮る李相日(リ・サンイル)監督のカメラワークや、いくつかのハリウッド映画との共通点から、「日本映画にして、それにあらず。もはやアメリカ映画のような魅力に満ちた名作の誕生だ」と書いていたけれど、それとは少し違った意味で、日本映画らしくないと感じた。

ひとことで言うと、向日性による直球勝負。

こういう突き抜け方は、従来の日本映画にはなかったと思う。どこかしら、何かしら背日的で後ろ向きな面をもつ映画でないと、深みに欠ける、トカナントカ言って、日本では評価されてこなかった。でもそれは、実は臆病の裏返し、内なる弱さへの単なる言い訳だったのではないだろうか。

蒼井優チャンは可憐だし、松雪ネーサンは格好良い。豊川悦司が優チャンの兄というのは年齢的にちょっとキツイと思うけれど。たしかトヨエツって私よりひとつ年下だから、兄ではなく父でしょ、とつっこみ入れたいところではある。

優チャンの母親役、選炭婦というまさに汚れ役に挑戦した富司純子には、昨今輝きを増すばかりの娘(寺島しのぶ)に負けてたまるか、という女優としての意地を感じた。母娘であっても、女優は女優ですから。

そして、ジェイク・シマブクロの音楽。これがまた心地よい。彼の演奏を初めて見、聞いたとき、ウクレレってこんなに魅力ある楽器なのかとびっくりした記憶がある。今回、太陽がサンサンと降り注ぐ海辺にお似合いのウクレレが、その向日性とともに、映画の強さ、明るさによく似合っていた。

すでにDVDも発売中とのこと。映画館での上映を見逃した方、ぜひご覧あれ。

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2007年3月 4日 (日)

やっぱりこっちだな。

i-podを買った。CDからの楽曲取りも良いけれど、せっかくだからとネットで1曲購入することにした。

迷わず、宇多田ヒカル 「Flavor of Life」(通常バージョン)購入、1曲200円ナリ!

♪ありがとうと君に言われると何だか切ない

 さようならの後の解けぬ魔法淡くほろ苦い♪

音質はイマイチだけど、こうやって楽しむものなのね。 i-pod初体験であります。

あっ、書き遅れましたが、わたくし、デビュー以来ずっと宇多田ヒカルの曲が大好きです。「Flavor of Life」もアルバム発売までにはまだまだ時間がかかりそうなので、まずはネット購入することにした次第。

出だしにふれるだけで、キュンとなるのが宇多田ワールド。まぁこれは、好みの問題ですから、人それぞれでしょうけれど。

彼女の曲はメロディーラインももちろんですが、歌詞もいろいろと楽しめます。初期の「traveling」。

♪春の夜の夢のごとし・・・・・・・風の前の塵に同じ♪

これって、平家じゃないの?! 彼女のことなので、『平家物語』くらいはおそらく読んでいるはず。あまりにそのままではありますが、ちょっとした遊びごころなんでしょう。

彼女の言語感覚が、日本語飢餓状態のなかでひとり沈潜した古典や三島作品など純化した日本語の影響を受けていることは容易に想像がつきます。

ここしばらく、少々懲り過ぎの感があったけれど、「Flavor of Life」はスンナリの印象。とはいえ、どの曲にしても、ハードルを下げないところ、ギリギリまで作り込んでいくところが彼女の真骨頂です。

さて「Flavor of Life」。通常バージョンも良いけれど・・・・・・。

やっぱりバラードバージョンだな、ということで、プラス200円と相成りました。

☆同時録音中の様子はこちら↓(2007.3.8まで)

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