神田さんの最新刊を読んで改めて思ったこと。
「神田さんの最新刊」って何のこと?
神田さんとは神田昌典さん、その最新刊とは6月11日ダイヤモンド社発行の『全脳思考』をさします。
私にとっては、「ブザン教育協会初代会長」の神田さんですが、一般には、経営コンサルタント、マーケッターの神田さんということになるのでしょう。(マーケッターの前にはしばしば、カ・リ・ス・マ、の4文字が付くようです)
アマゾンでは評価が真っ二つに分かれていて、それはそれで面白い現象だなぁと思います。私は、もちろんとても勉強になりましたし、再読したいとも思っています。
その『全脳思考』を読んでいて、改めて考えさせられることがありました。それは文体。実は文体を巡る問題は、ここしばらくずっと頭の片隅にあったような気がします。それが明確な課題となって、立ち現れてということです。
と言うのは、この『全脳思考』。ビジネス本にしては異例の長さで459頁あります。でもこれが、ツルツル読めてしまうのです。これって、思えば凄いことです。読みやすく、わかりやすく書くというのは、実はとっても難しいことですから。
私は、ある程度の長さの文章を書くときは、それを「作品」だと思っています。もちろん論文も。いや論文こそ、私にとっては最も作品というにふさわしいものです。ただ、いずれにしてもそれらの読み手は、非常に限られた人たちです。日本語表現の参考書も書いてはいますが、それも授業テキストとして利用される場合がほとんどです。
いま、日本文学でも日本語表現でもない、新しい本の企画を立ち上げようとしています。共同執筆したいと考えている哲学専攻の方に、この文体の問題を投げかけてみました。
そこで互いに了解したのは、古典的な人文主義の時代は、ユーザーレベルでは終わっているのかもしれない、ということでした。
完全に終わってしまったのか、終わりそうなのか、いやまだまだ終わってはいないのか。そこは私には分かりませんが、内容はもちろんのこと、いや、ある意味それ以上に、どう書くかが、問われている気がします。
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