昨日の協同学習ワークショップで、マインドマップに興味があります、と声を掛けてくださった方が数名いらっしゃいました。
その際に私が、読んだ本の内容を記録したり、論文の構成を考えたり、発想用のブレスト的に使ったりの他に、講演も聴きながらマップ化しますよ、とお話ししたら、意外に思われた方がいたので、携帯しているノートにあった西條剛央さん(早大)の講演マップをお見せしました。
学内で行っている講習会参加者向けには、開設しているコミュニティで時々、こんなの描きました、とアップしていますが、こちらのHPでは今回が初めての自筆マインドマップのアップとなります。
そこで以下に、コミュニティにアップした記事を一部転載することにします。
講演題目:「研究以前のモンダイを解消する SCRM(構造構成的研究法)の考え方」(2009.10.17/於:名古屋大学大幸キャンパス)
西條さんの専門は心理学で、たとえば養育者と子どもの「抱っこ」研究などもされていますが、それと平行して、新しい超メタ理論である構造構成的研究法の体系化・応用・普及も行ってらっしゃいます。
超メタ理論とは、まさに「研究以前のモンダイ」に関わるもの。つまり、研究以前の信念対立に関するアプローチである点、分野を問いません。
たとえば、研究に関する議論しているときに、何となく噛み合わない、進まない、と感じ、いつしか感情的になったりすることがあります。それはなぜかと考えていくと、分野によっていろいろでしょうが、基礎VS臨床、数量的VS質的、社会構築主義VS客観主義・・・・などといった信念対立が原因の場合があります。
そこで西條さんは、信念対立による不毛な対立や相互不干渉を多少なりと減らすことができないかと考えたわけです。こういうことを考えるのは、西條さんも言っていたとおり、自分が弱者というか、院生だったり若手だったり、どちらかと言えば評価される側の場合が多いですよね。
予習?を兼ねて、前日に読んでいた西條さんの本にも、議論の途中で、「♪分かってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか♪」(「ギザギザハートの子守歌」byチェッカーズ)って言いたくなるときがある、なんて書かれてましたけど。
そこで最初のキーワードとなるのが「関心相関性」。(マップでは右下あたりの箇所です)
講演会があった土曜日は、小雨交じりの一日だったので、それをたとえに西條さんは「関心相関性」を説明していました。曰く、雨降りの中で水たまりを見ても、とくにそれに関心を払うということはほとんどないでしょう。でも、砂漠の中で水たまりを見たらどう?
つまり、そのものの存在や意味や価値というのは、相関的に立ち現れるものだということです。
曰く、世の中には「虫屋」と呼ばれる虫好きさんたちがいる。ボクが一緒に本を書いたりしている池田清彦先生の部屋に初めて入ったとき。そこにはなんにもなくて。あるのは、積み上げられた段ボール、そして虫の入った虫箱。書架にあったのは、『月刊 虫』という雑誌のみ。いやほんと、驚いたなぁ。池田先生や養老孟司先生のような虫屋さんたちは、休暇となると、どこに虫を捕りに行こうか嬉々として相談しているけれど、もしボクが、1ヶ月間○○で虫捕りをしてこいと言われたら、それは拷問でしかないもの・・・・。
マップ右下から再現できる話の内容は、だいたいこんな感じでしょうか。
今回の講演は、紙資料はなくパワポのみだったので、メインブランチが果たして何本になるのか見当が付きませんでした。講演時間も、10分の休憩を挟んだものの、結果的には3時間に及んだので、A4サイズで足りるのか途中で不安になりましたが、細書きのステッドラーを使ったので、なんとか収まりました。
キーワードとなる単語ももちろん必要ですが、やはり落書きレベルでも絵を描いておくと、いろいろ思い出せるものですね。
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マインドマップを描かれたことのない方は、講演を聴きながらこんなふうに描けるものなのか? と思われるかもしれませんが、描けます。文章でメモを取るよりずっと楽です。それが証拠に、あちこちに落書きもしています。このとき持っていたのはカラーペンだけだったので、自宅に戻ってから色鉛筆で所々塗ったりしましたが、それも5分程度です。
たとえば、あまり迷走しない会議あたりから、試してみられると良いと思います。退屈で、眠ってしまいそうな会議なら、効果絶大?! 発言者の似顔絵でも描き添えれば、起きていることができます(って、目的が違いますが)。ぜひお試しください。